宝探し殺人事件 解決編

我々は 寝室に集まっていた。

しろこ 「犯人は執事さん あなたです!」

    「な、なんだって!?」

全員が驚きの声をあげる。

執事  「しかし 私はアリバイがあります ご主人様のおられた(3)エリアには近づいておりません」
しろこ 「確かにあなたが(3)エリアに近づく姿は監視カメラには映っていません」
ももこ 「ならどうして犯人が 執事だなんて?」
しろこ 「しかし、この館に隠された謎を解くと話が変わります」
くろじ 「ど、どういうことだ あの謎が解けたということか?」
しろこ 「そうです 解けました すべての謎を解き 左側からと右側から答えを入れると
     それぞれ『タイトルいれろ』『ばつがかいだん』この2つの単語が浮かび上がります」
こんや 「それはどういう意味なんだ!?」
しろこ 「まずは タイトルいれろ から考えてみましょう
     玄関にあった6×6の表に 館にある絵画のタイトルを当てはめてみましょう
     これも縦読みと横読みの2種類入れることができるので試すと…」
きみろう「『かくしつうろ』『ばつでつなげ』が浮かぶな」
しろこ 「つまり ×でつないだところに隠し通路が現れるということです」
執事  「くっ」
あおこ 「し、しかしどこをどうつなげばいいんですか?」
しろこ 「それも×でつなげばいいんです」
あおこ 「どこをですか!?」
しろこ 「絵画を入れた文字を×の字で読んでみてください
     それぞれ『ありす つしま がれき まとい』と『コイン みかん ときん たいこ』
     という文字が ×の字を描くように入っているでしょう?」
みずき 「ほ、本当だ! ま 待てよ ここに書かれている単語って!?」
しろこ 「そうです それぞれの部屋に置かれている小物や像と同じものなんです
     それぞれのある場所を 地図で線を描くと…」
みどた 「ああっ!? それぞれ 倉庫と寝室で×が交差したぞ!?」
しろこ 「つまり この場所に 宝へと向かう隠し通路の入り口があるんです」
あかぞう「ということはこの部屋に… あ 怪しい穴があるぞ これは!?」
しろこ 「おそらく 倉庫のカギか マスターキーで開くんでしょう 鍵を貸してもらえますか?」
執事  「・・・・」
あおこ 「わ、わかりました」

慌てて隣の書斎へ 鍵を取りに出かける あおこ。

しろこ 「そして注目してほしいのは このヘリウムの間にあった問題」
みずき 「まだなにかあるのか!?」
しろこ 「この問題にも ×があるんです そして この問題の×は地図の×の位置と重なるんです」
きみろう「ほ、本当だ!?」
しろこ 「このヘリウムの間の問題は つまり 隠し通路の地図になっていたんです!」
こんや 「なんということだ…」
そこへ 鍵を持って戻ってくるあおこ
あおこ 「ありました これです」
あかぞう「か、貸してくれ!」
あかぞうが穴に倉庫の鍵をさしてまわすと そこには地下への隠し階段が開いていた。

しろこ 「さあ みんなで中を確認しに行きましょう」

一同は その先を見届けるために足を運ぶ。

そこは 通路があり奥には階段が そして 途中に扉が1つ
そして 足元に血の付いたナイフが転がっていた…。
くろじ 「このナイフは!?」
しろこ 「おそらくそのナイフで 執事さんが佐藤さんを殺したのでしょう」

  そして 奥の部屋の階段を扉を開け 外へ出ると…

あおこ 「こ、ここは倉庫です こんなところにつながっているなんて…」
しろこ 「これで アリバイは完全に崩れました 隠し通路にナイフがあり
     その通路を使うことができたのは 倉庫の鍵を持っていた執事さん あなただけです!」

そう言われるとがっくりと崩れ落ちる執事。

執事  「そ、そうです 私が主人を殺しました…」
みずき 「しかし なんであなたがそんなことを」
しろこ 「それはおそらくこの扉の奥にあります」
きみろう「この扉の奥はやはり 隠し財産が…?」
慌てて扉を開ける 一同 そこには… 

大きな部屋の中に ほんのわずかだけ 金目のものが置かれていた…

ももこ 「確かに これは隠し財産だけど… 思ったよりも少ない気が」
しろこ 「そうです ここにはもっとたくさんの隠し財産があったのでしょう しかし」
あかぞう「そ、そうか この執事が!」
執事  「…」
しろこ 「執事さんは この通路に気づいていた ということはここの財産にも気づいていたわけです」
みずき 「そういえば ここしばらく 羽振りがいいっていう噂があったなあ」
しろこ 「隠し財産を使い込んでいたのでしょう
     そして 今回探偵がたくさん来るということで…」
執事  「はい ここの事がばれる前に ご主人様を亡き者にして なかったことにしようと…
     そのために 朝食に睡眠薬をまぜ アリバイを作って隠し通路を通り殺害しました」
しろこ 「そして 私の昨日の夕食にも睡眠薬を混ぜて アリバイをあいまいなものにしようとしたのね!」
執事  「い、いえ それは特にしておりませんが…」
しろこ 「え、ええー!?」
あかぞう「つまり お前は 単純に眠くて 捜査に来て 18時間近く眠り続けていたということか」

こうして1つの事件が解決した
一つの新米探偵の活躍と眠りすぎによって… 

MISSION CLEAR